精神医学用語⑩

自閉症スペクトラム障害(ASD)

自閉症スペクトラムは、「自閉症」「広汎性発達障害」「アスペルガー症候群」などの診断名がよく知られています。症状には個人差がありますが、三つの能力障害があるとされています。
(1)対人的相互作用(社会性)の障害
(2)コミュニケーションの障害
(3)想像力の障害(行動と興味の範囲の限局)
です。
ASDの人は、具体的には次のような特徴を呈します。

  ASDの人の特徴
 

①言葉の裏の意味やあいまいさ、「あ・うんの呼吸」を読み取るのが苦手
②表情を変えずに淡々と話し、ときどき回りくどい説明をする
③仕事の優先順位をつけづらい
④予定通りにいかないとパニックになる
⑤接客は苦手だがパソコン入力や翻訳業務が得意
⑥ざわざわした環境にいると音が聞き分けられない
⑦理論は得意だが、手先を使うような実技は苦手
⑧毎日会っているような人でも服装が変わると混乱する
⑨冗談が通じず、相手とは「直球勝負」

 

                  図 出典/AERA 2012年3月19日号

アメリカ精神医学会による診断基準がDSM-5に改訂され、自閉症やアスペルガー障害などが包括的に「自閉症スペクトラム障害(ASD)」と新たに定義されました。今後ASDの概念が主流になってくると思われます。
スペクトラムは「連続体」を意味します。可視光線を分離すると虹のように異なる色が連続して見えるように、自閉症も重い自閉症から軽い自閉症、さらには健常な発達の人までが境目なくつながっているということです。
重い自閉症があり、軽い自閉症があり、さらに特徴が軽くなると定型発達者(健常な発達の人)と違いがなくなるということになります。

境界性パーソナリティ障害(BPD)

境界性パーソナリティ障害(BPD)は、境界型パーソナリティ障害とも呼ばれ、青年期または成人初期から多く生じる、不安定な自己ー他社のイメージ、感情・思考の制御不全、衝動的な自己破壊行為などを特徴とする障害である。一般では英名からボーダーラインと呼称されることもある。。旧来の疾患概念である境界例と混同されやすい。治療は精神療法や心理療法を主とし、薬物療法は補助的に位置づけられる副作用に注意し慎重に用いられる必要がある。症状は30代頃には軽減してくる傾向がある。

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